表紙写真の撮影
目黒義浩
特集●ライバル決戦 2001


◆グラフ 攻めるJR 大都市圏輸送 競争の時代へ

◆列車追跡シリーズ-521 阪神・山陽直通特急「姫路ライナー」「大阪ライナー」が充実
負けるな 直特! 鶴通孝/目黒義浩
 ○…阪神梅田〜山陽姫路間を結ぶ「直通特急」が3月改正でパワーアップ、山陽電鉄特急はほぼ全列車が梅田直通に。利便性拡大で対JR防衛体制の強化を図る直通特急の最新情勢をレポート。

初の「特急」運転で迎撃態勢を強化
安くて速くなった東急東横線に乗る 
吉川文夫/目黒義浩
 ○…目黒線開通で余裕のできた東横線に15分間隔で特急が登場。横浜〜渋谷間の速達化とサービス改善をめざす東急の戦略をさぐる。

自動車社会で奮闘する名古屋鉄道本線特急
燃えよ名鉄 がんばれパノラマスーパー 
平澤崇/山崎友也
 ○…京阪神間に匹敵する競合区間、豊橋〜名古屋〜岐阜間を走る名鉄特急の奮闘ぶりをレポート。スピードのハンディを伝統ときめ細かなサービスでカバーし、マイカー対策にも力を入れている。

福岡天神に根を張る
ときめきレールロード 西日本鉄道 
鶴通孝/栗原隆司
 ○…北九州の足といえば西鉄。博多のJRに対し福岡天神乗り入れをうたって都市間輸送での対決姿勢を強めるが、輸送の実態は通勤通学輸送に重点が移ってきている。西鉄の最新情勢を紹介。



 JR東日本の中央線特急置換え用電車

 E257系特急形直流電車

○…中央線特急に運用中の183系を置き換えるための特急電車で、E231系のシステムを基本にした11両編成。写真は、公開時に183系、E351系と顔をそろえた場面。

東日本旅客鉄道(梶j
運輸車両部企画課
車両開発プロジェクト

●連載・一般テーマ●
 
JRグループ15年のベスト4 種村直樹
 ○…発足から15年目に入ったJRグループのさまざまな動きの中から、筆者に印象深い事柄を4つ選んで、それぞれのいきさつや感想を紹介。本州3社の運賃改定がないこと、新幹線のサービスなど。


新しくなった上野動物園のモノレール
 編集部

◆鉄道政策ニュースを読む 都市鉄道調査 最終報告(続) 佐藤信之

RAILWAY TOPICS

山陰本線で7月7日にダイヤ改正実施 キハ181系「おき」「くにびき」の運転終了

JR東日本の「元祖」前面展望電車「パノラマエクスプレスアルプス」が現役引退へ

◆RAILWAY REVIEW 寂しかった快速「奥利根」 種村直樹

■鉄道友の会ブルーリボン賞はJR九州885系
■大井川鐵道 本線から井川線に直通乗入れ
■東武日光線 栃木以北の普通列車を6050系に
■長野電鉄 3600系3両編成3本を冷房化改造
■JR西日本高岡鉄道部にキハ58系塗装変更車
■若桜鉄道で新型気動車WT3300形運転開始
■開業88周年の一畑電鉄 最長駅名も話題に
■山陽本線100周年で「SLやまぐち号」延長運転
■山梨リニア実験線に新試験車両を導入
■JRの夏の臨時列車 前年より6%増加
■東北新幹線八戸延伸でデジタルATCを導入
■高松駅の新駅舎完成 485系特急も記念運転
■東北新幹線並行在来線の三セク2社が創立
■JR東日本大宮支社設立記念で大宮工場公開
■名鉄 前面貫通パノラマカーをワンマン化
■春の「SL北びわこ号」にC56 160が復活運行
RJ FLASH / RJ ESSENTIAL

南北に分断された京義線の復元・連結の現状と今後 黒田勝弘

亜欧「鉄路」連絡の夢 遥か… 竹島紀元

特急「あじあ」の牽引機パシナ形 「幻の巨人」を永遠に生かそう! 竹島紀元

保存SLの動輪にしゃれたホイール パースの観光鉄道を訪ねて 石川雅也

Overseas Railway Topics 秋山芳弘

スペインが2つの高速列車で世界最速に挑戦

東ドイツ型車両の近況 機関車編 東原昭彦

クアラルンプールに新中央駅がオープン


◆短期連載 ローカル私鉄 光と風と大地と(11) 叡山電鉄 寺田裕一

Ilfa Formosa 麗しき島――台湾 高速鉄路 建設のあゆみ (4) 齋藤雅男

◆鉄道・軌道プロジェクトの事例研究 1 北陸鉄道の鉄道線近代化 佐藤信之

BUS CORNER

 
  特集にあたって

 線路という固定施設をもつ鉄道は競合による不経済を考慮して地域・区間ごとに免許制がとられてきたが、さまざまな経緯から国鉄線に競合する私鉄線が開業し、その後、特定区間の同じ輸送分野で競合する結果になったケースもまた多い。かつては存亡をかけた私鉄の側がサービス面でも優位に立っていたが、国鉄の分割民営化によって収益性の高い都市部にあっては積極策がとられ、競合私鉄線とのサービス競争という面が目立つことになった。運賃格差が縮まってきた状況もある。最近では、施設面で限りある私鉄のほうが防戦に必死の態で、これまで半ば均衡していた両者の関係が熾烈な状況に変わった。加えて、日中や休日のモータリゼーション、そのほか社会構造的な要因が重なり、全体としての鉄道利用者数の減少傾向が見られるようになった現在では、限りあるパイを奪い合う事態も懸念される。競争は、鉄道をより使いやすいものへと押し上げる原動力となるが、交通網全体のあり方をにらむと、鉄道相互の連携ということもより議論されてゆくべきであろう。
 
   
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20011120   200108
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