表紙写真の撮影
真島満秀
特集●鉄道の競争力を考える

 
◆グラフ たたかう鉄道 山崎友也

◆列車追跡シリーズ-522 寝台特急「あけぼの」に見た地方都市での鉄道の地位
津軽から東京への道 鶴通孝/中井精也
 ○…地方都市から東京へのルートは、新幹線へのアクセスがキーワード。そこには東京から出るのとは違った基準で選択される。あえて少数派の寝台特急で、その実態に迫る。

鉄道をめぐる競争についての一考察 小林茂
 ○…鉄道と他の交通機関との間の競争は、どのような形で存在しているか。その実態と利用者の意識、そのあり方をさぐる。

東京圏の自動出改札と精算機の使い勝手をみる 種村直樹

鉄道のコミュニケーション能力 三戸祐子

バスの競争力 その実情 鈴木文彦

競争を制限してきた運輸政策 佐藤信之
 ○…日本の交通政策は、これまではむしろモード間の過度の競争を抑制する方向でさまざまな規制を行なってきたとする。バスと航空に対する規制を具体例として解説。

鉄道の競争力の現状と その強化のための提言 曽根悟
 ○…現代の日本の旅客輸送においては、静かに鉄道離れが進んでいる。現在の鉄道が備える競争力について分析・考察するとともに、今後のために求められる施策に触れる。


黒部峡谷鉄道


 30周年を迎えた黒部峡谷鉄道
 迫力あふれる80分の夢幻体験

不思議の国の
「元祖」トロッコ列車

○…黒部川の電源開発と密接に関わりながら走り続けてきた、ナローゲージの黒部峡谷鉄道。絶景を堪能しながらのトロッコ列車の旅の魅力を余すところなく伝える。

平澤崇/目黒義浩

●連載・一般テーマ●
 
◆神戸市交通局海岸線新長田〜三宮・花時計前間7月7日開業
人と街を未来に運ぶ地下鉄海岸線 神戸市交通局海岸線建設室

◆鉄道政策ニュースを読む JR各社の2001年3月期決算 佐藤信之

◆RAILWAY REVIEW 情けなさすぎる京福電鉄事故 種村直樹

RAILWAY TOPICS

JR北海道7月1日ダイヤ改正 札幌〜釧路間の夜行特急に「まりも」の愛称が8年ぶりに復活

JR西日本和田岬線 7月1日直流電化開業で103系電車が運転開始

山陰本線 7月7日ダイヤ改正 新型特急気動車キハ187系登場

■EH200形機の試作車901号機が東芝で落成
■京急1500形 初期の界磁チョッパ車に更新車
■JR北海道 スタンディングトレイン用客車登場
■JR北海道 キハ56形がさよならツアーで常紋へ
■「シルフィード」さよなら運転 お座敷電車に
■JR東日本E257系は今秋までに計154両
■名鉄 ローカル4線区廃止とワンマン運転拡大
■京阪男山ケーブルのリニューアル 7月再開
■航空事故調査委設置法改正 鉄道も加わる
■改正JR会社法成立 本州3社完全民営化
■「日蘭大陸横断レールクルーズ」がグランプリに
■近鉄がJスルーカードとの共通化を発表
■土佐電鉄と鹿児島市交が超低床車を計画
■名鉄三河線碧南〜吉良吉田間も廃止へ
RJ FLASH / RJ ESSENTIAL

ニュージーランド縦断 鉄道紀行 前編
オークランド→ロトルア→ウェリントン→ピクトン→クライストチャーチ1,261km

羊と温泉と狭軌鉄道と 櫻井寛

ニュージーランドの鉄道 窪田太郎

Overseas Railway Topics 秋山芳弘

ドイツのローカル線に新型気動車「デジロ」 東原昭彦

TGVのフランス縦貫ルートが全通 各種直通列車が競演


◆三岐鉄道70周年記念コンクール ルポ・ビデオ部門 入賞発表

三岐鉄道70周年記念コンクール「ルポ(訪問記)」部門 最優秀賞受賞作品

三岐鉄道は貨物王国 山田亮

Ilfa Formosa 麗しき島―台湾 高速鉄路 建設のあゆみ (5) 齋藤雅男

BUS CORNER

  
  特集にあたって

 航空利用の普及による鉄道の長距離輸送の不振は1970年代の半ばごろに顕著になったが、モータリゼーションはそのはるか以前から鉄道を脅かしてきた。その波は、ローカル線から地方都市へ波及し、さらに近年は大都市圏でも深刻な影響が出ている。鉄道の競争力という表現が使われるようになったのは国鉄時代の終わりごろからで、それは鉄道の斜陽化に対し、既存の鉄道網のうち鉄道本来の特性を発揮できる分野については輸送の品質を改善して競争力を高め、鉄道の機能をより活用しようというのが出発点で、それは「国鉄改革」の目的の一つであった。その後、列車の高速化、車両の更新、都市圏輸送の利便性向上などいろいろな施策が取り入れられて、分野によっては大きな成果を上げた。しかし、これまでの施策は、どちらかというと旧来の鉄道の手法であって、それだけでは鉄道から離れた人々を呼び戻すには至らない。求められるのは鉄道利用全般に関わるサービスの品質で、そのためには、優れたソフトウェアの開発に力を注ぐ必要があるのではないだろうか。
 
   
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