鉄道ジャーナルの本

東海道新幹線

東海道新幹線安全への道程東海道新幹線開業50周年記念出版

齋藤雅男著

 東海道新幹線 安全への道程
 戦後国鉄の輸送近代化に尽力した鉄道マンの信念と奮闘

 
■東海道新幹線が開業した昭和39年当時、時速200キロのスピードは世界のどの鉄道にもほとんど前例のない未知の領域であった。そのため、開業当初の数年間はトラブルが続出した。
 本書は、まさにその時代に国鉄東海道新幹線支社の要職を務め、新幹線の安全安定輸送の確立に尽力した著者が自ら語った貴重な証言である。鉄道輸送の安全は幾多の事故やトラブルを経験した積み重ねの上に築かれている。
■新幹線開業以前、戦後の復興期から昭和30年代にかけての鉄道輸送の近代化の歩みの陰で現場の実態はどうであったのか、それが開業間もない新幹線にどう反映されてきたか。
 新幹線に至る戦後国鉄の歩みを綴った異色のドキュメンタリーです。

主な内容(もくじ)は〔こちら〕をご覧ください。

内容見本(昭和37年)〕 | 〔内容見本(昭和40年)〕(PDF)

2014年9月刊 新書判 608 ページ 定価 1,000 円(+税)

発行:鉄道ジャーナル社 発売:成美堂出版 ISBN 978-4-415-31925-4

 


鉄橋物語

鉄道ジャーナルの人気連載記事を書籍化

塚本雅啓 著 写真:レイルマンフォトオフィス

美しい景観に映える繊細な造形、鉄橋の深い魅力に迫る

「鉄橋物語 日本の歴史的鉄道橋梁を訪ねて

2013年8月刊
A5判(縦211mm×横149mm)200ページ(オールカラー)
定価 1,200円(+税)
発行:鉄道ジャーナル社 発売:成美堂出版
ISBN978-4-415-31678-9

 
山間に静かにたたずむ鉄橋は、古いものでは明治時代に架けられて今日まで百年以上も使われています。当時、長い鉄橋では細い部材で構成した三角形の枠をつないでいくトラス構造の橋桁が多く架設されました。それらは華奢な印象でも重い列車を支えて揺るがない、その機能性ゆえに繊細な構造美を感じさせるものといえます。

(中面の見本)

 本書は、そうした歴史的にも貴重な鉄道の鉄橋から古いもの、姿の美しいもの、特異な様式のものなど計30橋を取り上げました。架橋の場所がら、知られざる橋梁も多く含まれます。その30橋の個々について、カラー写真とともに橋梁の概要、架設の経緯、構造・特徴、橋が架かる川の変遷など、多彩な項目を挙げて詳細な解説を加えました。
 橋梁ごとに見開き写真プラス別角度の写真を含む解説、計6ページで構成しました。全体を通して鉄道の建設と橋梁工学の歴史について概観でき、深い理解につながります。
 鉄橋の写真集としてもお楽しみいただけます。

本書で取り上げた橋梁
■総武本線隅田川橋梁 ■磐越西線阿賀野川釡の脇橋梁 ■肥薩線球磨川第一橋梁 ■近畿日本鉄道澱川橋梁 ■関西本線末広橋梁 ■磐越西線一ノ戸川橋梁 ■総武本線松住町架道橋 ■樽見鉄道揖斐川橋梁 ■わたらせ渓谷鐵道第二渡良瀬川橋梁 ■箱根登山鉄道早川橋梁 ■参宮線宮川橋梁 ■上越線第一利根川橋梁 ■大糸線穂高川橋梁 ■大阪環状線木津川橋梁 ■東武鉄道隅田川橋梁 ■飯田線天竜川橋梁 ■高徳線吉野川橋梁 ■室蘭本線由仁夕張川橋梁 ■高山本線猪谷川橋梁 ■関西本線第四大和川橋梁 ■東海道本線桂川橋梁 ■仙山線第二広瀬川橋梁 ■身延線笛吹川橋梁 ■釡石線鬼ケ沢橋梁 ■京阪電気鉄道木津川橋梁 ■名古屋鉄道木曽川橋梁 ■近江鉄道愛知川橋梁 ■東海道本線大井川橋梁 ■只見線第一只見川橋梁 ■常磐線利根川橋梁

※鉄道ジャーナル連載記事を元に一部を入れ替えて再編集しました。「鉄橋の種類と構造」解説付き。
 


文学の中の鉄道

原口隆行

生き生きと甦る鉄道の情景

「文学の中の鉄道」

2013年11月刊 | 新書判(縦173mm×横108mm)312ページ
定価 800円(+税)
発行:鉄道ジャーナル社 発売:成美堂出版
ISBN978-4-415-31778-6

 
 小説、詩歌、随筆、紀行文など、文学には鉄道が頻繁に登場します。これらのほとんどは、それがたとえフィクションであれ、書いた人の鉄道との接触体験が大なり小なり投影されています。その描写は極めて主観的なもので客観性には欠けますが、半面、紋切り型の鉄道史からでは得られない、人々の暮らしとともに歩んできた鉄道の鼓動や息遣いを感じ取ることができます。本書は さまざまな文学作品に挿入された鉄道の様子と、その時代の人々の暮らしにどうかかわってきたか、そのあたりの機微を紹介し、あわせて鉄道を描いた物語への興味をつなぐアンソロジーです。

◆「鉄道ジャーナル」および2007〜09年当社発行「旅と鉄道」での連載から60編を収録しました。

本書で取り上げた60作品
はて知らずの記/正岡子規 不如帰/徳冨蘆花 鉄道唱歌/大和田建樹 帰去来/国木田独歩 空知川の岸辺/国木田独歩 草枕/夏目漱石 駅夫日記/白柳秀湖 三四郎/夏目漱石 網走まで/志賀直哉 一握の砂/石川啄木 善心悪心/里見ク 温泉めぐり/田山花袋 蜜柑/芥川龍之介 真珠夫人/菊池寛 庭/芥川龍之介 みなかみ紀行/若山牧水 シグナルとシグナレス/宮沢賢治 頭ならびに腹/横光利一 押絵と旅する男/江戸川乱歩 人生劇場(青春篇)/尾崎士郎 集金旅行/井伏鱒二 路傍の石/山本有三 新鉄道唱歌/日本放送協会編 汽車の罐焚き/中野重治 菜穂子/堀辰雄 たずねびと/太宰治 雪国/川端康成 汽車の中/小島信夫 踏切/山口誓子 てんやわんや/獅子文六 踏切/尾崎一雄 特別阿房列車(「第一阿房列車」より)/内田百閨@海の見える町 雪の来るとき/伊藤整 姨捨/井上靖 早春に死す鬼貫警部事件簿/鮎川哲也 点と線/松本清張 ゼロの焦点/松本清張 機関士三代/阿川弘之 「鉄道公安官」シリーズ/島田一男 臭くも長い物語(「トイレット部長」より)/藤島茂 忍ぶ川/三浦哲郎 飢餓海峡/水上勉 機関士ナポレオンの退職/清水寥人 高熱隧道/吉村昭 旅路/平岩弓枝 塩狩峠/三浦綾子 小説丹那隧道/秋永芳郎 動脈列島/清水一行 臨3311に乗れ/城山三郎 下駄の上の卵/井上ひさし 殺意の風景/宮脇俊三 風の盆恋歌/高橋治 駅/森村誠一 海岸列車/宮本輝 鉄道員(ぽっぽや)/浅田次郎 東京駅物語/北原亞以子 いつか王子駅で/堀江敏幸 鈍行列車の女 鈍色の卵たち(「懐郷」より)/熊谷達也  D列車でいこう/阿川大樹 阪急電車/有川浩


日本のバス

バス研究の第一人者が贈る貴重な一冊

鈴木文彦

路線バス、高速バス、観光バスの実情がわかる

「日本のバス 100余年のあゆみとこれから

2013年3月刊
新書判(縦173mm×横108mm)296ページ+カラー口絵16ページ
定価 800円(+税)
発行:鉄道ジャーナル社 発売:成美堂出版
ISBN978-4-415-31488-4

 バスは公共の乗り物としては鉄道以上に身近な存在といえます。主な都市には公営バスがあり、通勤・通学や買い物などで人々の暮らしにも深く関わっていますし、電鉄系のバスもおなじみでしょう。そしてローカル線の味わいもある地方の路線バス、便利さと低価格で鉄道と競い合う高速バスもあれば、楽しい旅行の思い出につながる貸切観光バスなど、さまざまなバスがあり、全国には4千を超えるバス会社があります。
 日本でバスが走り始めたのは明治時代で、百余年の歴史がありますが、やはり最近は車両の面でも経営の面でも変化が早いようです。著者は主に鉄道とバス交通に関する造詣が深く、本書においては日本のバスの歩みを振り返りながら、バス業界の舞台裏やバス交通が抱える悩みに触れ、車両や運行の面でも奥の深い「バスの世界」へと誘います。

もくじ◆ (カラー)最新バス車両ラインナップ/日本のバス事業/日本のバス車両/日本のバスの歴史/路線バスの運営と運行の仕組み/観光バス昔と今/高速バスの世界/バスの現場/コミュニティバスと地域交通/鉄道とバス/(資料)乗合バス運行事業者一覧

 

<<ページの先頭に戻る