JR四国は、2000系特急形気動車の老朽取り替えのため、2600系特急形気動車を開発、2月15日に高松運転所で公開した。2600+2650の2両編成。「ネオジャポニスム」をコンセプトに日本の伝統意匠を現代風にアレンジし、安らぎと先進性をあわせ持たせた車両としている。四国の豊かな自然「青と緑」に映えるディープレッドを基調としたカラーリングとし、吉兆の伝統配色、赤と金で彩り、赤い色彩がステンレスボディに染み入る様をゴールドの縁取りで表現している。インテリアは和柄をモチーフとした装飾をアクセントに用い、伝統と先進性をそれぞれ対比・強調させるデザインとしている。
座席は、8600系電車と同タイプのリクライニングシートで、車両ごとに臙脂と紺のシートモケットとし、各座席にコンセント・可動式枕・ドリンクホルダー・コートフック等を設置したほかテーブルを大型化、客室照明にはLED照明を採用している。2600には車いす対応多機能トイレ、2650には洋式トイレを設置。定員は2600が46名、2650が52名。
空気ばね車体傾斜を採用、最高運転速度は120km/hである。

JR四国の新型特急気動車2600系。
(2017-2-19)
1月27日、東武鉄道の新型特急車両500系「リバティ」が報道関係者に公開された。制御電動車2両と中間付随車1両の3両(2M1T)で構成され、「さまざまな運行形態で運用可能な速達性と快適性を持った特急列車」という開発コンセプトを掲げている。車両愛称の「Revaty」は、「Variety」(バラエティ)と「Liberty」(リバティ、自由)による造語。
内外装のデザインは、500系の製造も兼ねる川崎重工業が担当、奥山清行氏が代表を務める「KEN OKUYAMA DESIGN」が監修を手がけ、「沿線の魅力をつむぐデザイン」をキーワードとしている。アルミ車体の外観は、東京スカイツリーに代表される都会的・先進的でシンボリックなイメージでまとめ、前頭部は貫通構造としながら後傾角を付けた曲面主体のフォルムを採用。カラーリングは、「シャンパンベージュ」をベースに沿線の自然を表現する「フォレストグリーン」、東武グループのロゴカラー「フューチャーブルー」を採用。
500系は営業開始までに3両編成8本24両が投入され、4月21日ダイヤ改正により、東武日光発着の「リバティけごん」、野岩鉄道~会津鉄道に乗り入れる会津田島発着の「リバティ会津」、新藤原始発の上り「リバティきぬ」、館林行き下り「リバティりょうもう」、通勤時間帯の「スカイツリーライナー」、野田線系統(浅草~大宮、野田市、大宮~運河)の「アーバンパークライナー」で営業運転を開始する。

東武鉄道特急リバティの500系電車。
(2017-2-19)
筑肥線姪浜~西唐津間および福岡市営地下鉄空港線に投入されるJR九州の新形式車両305系電車が公開された。「人にやさしく、環境にやさしいスマートトレイン」というコンセプトを掲げ、内外装のデザインを水戸岡鋭治氏が担当。片側4扉のアルミ車体は洗練されたスタイルを指向し、裾絞りのないストレート断面で構成される。客室は817系2000代・3000代と同じく木製のロングシートを備え、モケットに数種類の柄を採用するほか、一部の座席にヘッドレストが付く。足回りは永久磁石同期電動機の採用が特徴。2015年2月からの営業開始が予定され、2014年度内に6両編成6本、計36両が順次投入される。

白いアルミ車体が美しい305系電車。
(2015-1-18)
山手線で運用されているE231系500代のうち「トウ520」編成の帯が黄色に変更、2014年10月に東京総合車両センター配置から三鷹車両センターへ転属した。転属にあたっては、帯色の変更のほか保安装置の変更(ATS-P)やホーム検知装置の設置が行われ、10号車のサハE231-4620を外した10両編成で編成番号はA520となっている。中央・総武緩行線を中心に試運転が行われており、12月上旬頃から営業列車に投入される。編成から外れたサハE231は2011年の新造車で、2015年秋から営業開始予定の新形式E235系に組み込まれる。

試運転中のE231系500代A520編成 (国立)
(2014-11-18)
JR東日本は、2014年3月15日(土)に実施するダイヤ改正において、上野~青森間の寝台特急「あけぼの」の運転を取り止めることを発表した。利用の減少と車両の老朽化が理由。なお、改正後も多客期には臨時列車として運転する。
寝台特急「あけぼの」は1970年に運転を開始した列車で、当初は20系客車編成、奥羽本線を経由した。これにより、国鉄時代からのブルートレインは事実上の全廃となる。

運転を取り止める寝台特急「あけぼの」
2014年3月ダイヤ改正では、秋田新幹線列車をE6系に統一、東北新幹線内では最高320km/h運転により東京~秋田間で最速3時間30分台に短縮、愛称は全列車「こまち」とし、「はやぶさ」と連結運転を行う。
長野新幹線にはE7系を投入し、3編成で東京~長野間「あさま」7往復を置き換える。グランクラスはシートのみ営業。また、4月以降、順次E2系を置き換えてゆく。
高崎線・草津線特急「あかぎ」「草津」は一部を除き651系での運転とし、平日通勤時間帯は「スワローあかぎ」として運転、自由席をやめて新たな通勤着席サービスをスタートさせる。
そのほか、常磐緩行線データイムの運転間隔を12分から10分とする。東京メトロ千代田線は現行6分間隔が5分間隔となり1時間当たり2本増発となる。南武線快速は運転区間を稲城長沼まで拡大する。
(2013-12-20)
小田急電鉄と富士急行は、小田急ロマンスカー20000形(RSE)1編成を富士急行へ譲渡することで合意、発表した。RSEは2012年3月で営業運転を終了、7両編成2編成のうち1編成を譲渡するもの。譲渡期日は2013年11月11日。富士急行では「フジサン特急」車両の後継として7両編成を3両編成に短縮のうえ、2014年夏から富士急行線で運行する計画。

小田急線で活躍した頃の20000形
小田急20000形は、新宿と沼津を御殿場線経由で結ぶ特急「あさぎり」用として製造され、1991年から運転されてきた。現行の「フジサン特急」は元JRの165系電車「パノラマエクスプレスアルプス」で、3両編成2本を運行中。

富士急行線で活躍中の「フジサン特急」
(2013-10-19)
常磐線特急は2013年3月ダイヤ改正で全列車、E657系に置き換えられたが、追加の改造工事を行うため、10月1日からその期間中(およそ1年半)の代替車両として、「フレッシュひたち4号」「フレッシュひたち61号」の上下各1本を651系11両編成で運転する。
E657系の改造箇所は、指定席の発売状況を表示するLEDランプを各座席上方に取り付けるもの。

期間限定で復活する651系
JR東日本は9月28日にダイヤ改正を実施、羽越本線特急「いなほ」のうち新潟~秋田間の「いなほ7号」「いなほ8号」をE653系に置き換える。E653系は常磐線特急へのE657系投入に伴い転用されたもので、7両編成。秋田寄り1号車を3列シートのグリーン車E652形(定員18)に改造、他の6両も内装を一新し、新たに1000代となっている。従来の485系は6両編成であったので、置き換えにより編成の定員は46人増となる。置き換えを機に下り2分、上り3分の時間短縮を行う。

特急「いなほ」に投入されるE653系 (撮影=村上悠太)
特急「いなほ」は順次、E653系に置き換えられる。車体外部色は、「夕日・稲穂・海」をキーワードに日本海沿岸部の美しい夕日をモチーフとして、夕日と波、夕日が沈む日本海に映り込む空の色合いを緩やかな曲線と色彩で表現している。
なお、9月28日ダイヤ改正では、東北・秋田新幹線へのE5系、E6系追加投入に伴い、「はやぶさ」「スーパーこまち」各3往復を増発、「スーパーこまち」は7往復とする。東北新幹線での最高速度は300km/h。「はやて」「こまち」は3往復減。
E5系はダイヤ改正の時点で28編成、E6系は13編成となる。
(2013-8-15)
JR東日本が新幹線E5系の追加投入を発表。2013年1月26日から、東北新幹線へのE5系4編成の投入により、新たに「はやて」2往復、「やまびこ」3往復、「なすの」4往復をE5系で運転する。一部を除きE3系「こまち」またはE3系編成を併結。これによりE5系は計20編成、E5系で運転する列車は、東京発着列車については計29往復となる。
また、上越新幹線にE2系4編成を投入し、現在は200系で運転している列車のうち「とき」4往復と「たにがわ」3往復をE2系に置き換える。上越新幹線ではE2系も240km/h運転となる。

上越新幹線で活躍を続ける200系電車。
(2012-11-17)
JR東海は、2013年2月から東海道新幹線で営業運転を開始する新型車両N700A(N700系1000代)の最初の編成(日本車輌製G1編成)を浜松工場で公開した。基本仕様は従来のN700系に準じているが、その後の新技術を取り入れて安全・信頼・快適・環境と4つのポイントについて大きく進化し、車体側面には「進化」を意味する“Advanced”の頭文字“A”を強調したロゴマークを大きく描いている。
従来の内周締結式から中央締結式としたブレーキディスク採用によるブレーキ力の向上、定速走行装置の導入、台車振動検知システムの搭載、主変換装置の軽量化、LED照明の採用と調光機能による車内照明電力の抑制などが特徴。2012年度に6編成、2013年度に7編成を導入する。

N700Aの車体側面に大きく配置されたロゴマーク。