表紙写真の撮影
長根広和
2001年12月号

 
〔グラフ〕現代の多層建て列車 拡大する分割併合・増解結 長根広和

かもめ・みどり・ハウステンボス・さくら・はやぶさ
西九州の分割併合を見る 鶴通孝/栗原隆司
 ○…在来線多層建て列車の最後の砦とも言うべき西九州で、長崎・佐世保線関連の分割併合作業の実態をレポート。肥前山口駅では車両の改良や信号機の追加などで迅速化を図っている。

最重要幹線のジャンクション 米原駅の奮闘 平澤崇/目黒義浩
 ○…新編成になった特急「しらさぎ」付属編成の連結解放の手順を紹介。新幹線乗継ぎ客のため米原以北で増結を行なうパターンで、ふだん表に出ないクモハ485の前面も登場。

100年近い歴史がありミステリーにも 分割併合列車やぶにらみ 種村直樹

瀬戸大橋がもたらした四国の新しい列車体系 鶴通孝/沖勝則

◆列車追跡シリーズ-525
最後のリニューアル485系特急 しらさぎ 38年目の晴れ姿 平澤崇/目黒義浩
 ○…1964年、最初の交直流特急電車として「雷鳥」とともにデビューした伝統の列車が38年目にしてリニューアル。もとの「スーパー雷鳥」編成だが塗色と細部が異なっている。


●連載・一般テーマ●
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Topics

小田急3000形

小田急3000形通勤車両

阪急5000系

阪急5000系
リニューアル

名鉄八百津線

廃止された
名鉄八百津線

DD51牽引総武線貨物列車

総武線貨物列車の牽引を終えたDD51

 
E926形とE4系

新型車両プロフィールガイド

イースト・アイ E926形
新幹線電気・軌道総合試験車の概要

○…JR東日本が新在直通区間を含めて運用できる新幹線電気・軌道総合試験車として、E3系をベースに新造した車両で、軌道検測車を含む6両編成。East i のニックネームで呼ばれることになる。

萬谷太郎(JR東日本)

今も活躍を続ける国鉄標準型特急電車 485系の現状 編集部
 ○…1964年から十数年にわたって1,400両以上が新製された485系も現在は700両あまり。改造車も多く、現存車両の編成と運用状況を紹介。延べ500両を超える形式間改造の概要は、データをダウンロードできます。〔→こちら

ドイツ鉄道 れんが造りのゴルツシュタール橋でディーゼル版 ICE-T を撮る 南正時

ICE-TDの概要 東原昭彦

小田急電鉄3000形通勤車両 小田急電鉄(株)運転車両部

◆鉄道政策ニュースを読む 「平成14年度予算」概算要求 佐藤信之

◆RAILWAY REVIEW 次世代の地下鉄を考える 種村直樹

RAILWAY TOPICS

■只見線全通30周年を記念してSL列車を運転 真岡鐵道のC11形325号機が旧型客車の先頭に

名鉄 4線区廃止、ワンマン運転区間拡大など支線運営効率化を実施

鹿島サッカースタジアム駅電化でJR貨物千葉機関区のDD51形が引退

■東海道・山陽新幹線で10月1日ダイヤ改正
■189系「あさま」と183系「踊り子」を復活運転
■西武101系を旧標準塗装の「赤電」として運転
■名鉄 高山本線への直通「北アルプス」を廃止
阪急 神宝線用5000系にリフレッシュ工事
■「福北ゆたか線」が電化開業 「かいおう」運転
■長崎・佐世保線にも817系電車を12本投入
■航空・鉄道事故調査委員会が10月1日発足
■JR東日本 12月に「湘南新宿ライン」開設
■「海峡」置換えで新型特急電車789系を投入
■日豊本線大分〜佐伯間の高速化工事始まる
■京福(福井)が三セク化が無理なら廃止と表明
■西鉄がダイヤ改正 久留米以南ワンマン化
■名鉄3400系「いもむし」 10月で定期運用終了
RJ FLASH / RJ ESSENTIAL

◆ローカル私鉄 光と風と大地と 14 島原鉄道 寺田裕一

サハリンの鉄道2001 竹島紀元

樺太セメント工業(株)石灰山軌道とペルボマイスコエ線 加藤洌

英知の集結 テクノロジーの集大成 国々の鉄道橋めぐり 二瓶裕

中国 大連市電の新型車と近況 中村修一/鈴木毅一/鈴木庸久

Overseas Railway Topics 秋山芳弘

 ドイツの三セクの主役‐レギオシャトル 東原昭彦

北の残影 太平洋炭礦(株)の「構内運搬用」電気軌道 竹島紀元


◆鉄道・軌道プロジェクトの事例研究 4
東京急行電鉄目蒲線・大井町線・田園都市線の改良工事 佐藤信之

Ilfa Formosa 麗しき島―台湾 高速鉄路 建設のあゆみ (8) 齋藤雅男

BUS CORNER

  特集にあたって

多層建て列車には、線路容量の有効活用、輸送需要へ変動への対応、幹線〜支線の直通運転、乗務員運用の効率化など多くのメリットがあるが、限られた輸送基盤を最大限に活用しようという現実的な施策でもあり、需要の伸びに輸送力増強が追いつかなかった1950年代半ばから60年代に各地で積極的に取り入れられた。当時は動力種別を超えた併結運転は行なえなかったので、幹線〜支線の直通列車を中心に多くの場合気動車が主役であった。反面、分割併合時の時間のロスや列車ダイヤの硬直化などのデメリットもあり、幹線電化や新幹線開業にともない新たな高速列車体系が指向されて、1970年代以降は急速に縮小されている。現在、東海道新幹線が全列車16両編成であるのに対し、東北新幹線は6両から16両までの幅があり、東海道に対する東北の運転状況が多層建て列車の意義と長所短所を端的に物語っている。現代の分割併合作業は以前と比べ自動化が進み、時間も短くなったが、分割併合のための停車自体がロスでもあり、よりいっそうの研究開発が求められよう。
 
   
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